脳症で寝たきりになってしまった1歳の息子のために 親友が1枚の介護服を作ってくれました。 開閉できる肩スナップ ぽっちゃり体系でも ぴったりの身幅と着丈・・・。 「この快適さと暖かな気持ちを、 介護を必要としている子ども達とお母さんに届けたい・・・。」 それが「ぷるちーの」の出発点でした。 ブログとネットショップを始めたのが2006年。 これまでに製作した作品は、小物も含めて2000以上にのぼります。 もう一人の子どものように、大切に育てた「ぷるちーの」。 より多くの方に届くことを願い、2016年に「ぷるちーの合同会社」を設立し、 笑顔と快適をお届けしています。 息子「ゆうすけ」の脳症発症時からの経過、思い、治療方法など、古いブログに綴っています。 今では信じられないほどのパワーで。 どういう思いで暮らしてきたか、どういう風に解決に向かう行動をとってきたか、誰かのヒントになれば嬉しいです。 旧ブログへ |
代表 伊藤佳苗 |
MEGUMI KATAYAMA |
「MEGU」こそが、ぷるちーのの核になる人材です。二児の母、お裁縫が大好き。 雄君が生まれる前から、代表と共に手作りイベントなどに参加していました。 現在、彼女が、雄君の介護服をすべてデザインし、製作しています。 はじまりは、ほんの少しの親切心。 ゆうくんの介護が大変だと聞いて、ボタンをつけたりスナップをつけたり。。。 こんなのどうかな?ああ、ここをこうすると楽なのね・・・・。え?ここが痛くなるんだ!? そんな工夫が積み重なって、ぷるちーのの作品が育っていきました。 作った作品は2000を超えます。その都度、お客様と相談し、工夫を重ね、布を選んで作ります。 一緒に相談しながら作っていく喜び 「こーゆーのがほしかったのよ!」と感激していただけたときの笑顔! 少しの工夫で介護が本当に楽になること・・・ 10年間、様々な相談を受け、支援学校や福祉展のイベントで来られた方と話しているうちに、 自分たちのやっていることが、間違いなく必要とされていることを実感しました。 ボタンの位置、布の厚み・・・ほんの少しの刺激。そういったものが、想像以上に多様な問題を引き起こすのが障がい。 でも、一つ一つ解決していけることです。少しの工夫でストレスから解放されます。 一度、使っていただければ、その快適さとうれしい気持ちを体感していただけると思います。 質の良い国産布地、明るいデザインを選んで丁寧に製作しております。 片山 恵 |
YUMIKO FUKUYAMA |
神戸在住。HP、広報を担当。代表とは学生時代の友人です。 2006年の夏、一本の電話が鳴りました。「雄君が脳症で大変なことに・・・・」 何か力になりたい、でも、離れていて何もできない。 「どれほど打ちひしがれているだろう・・・」そう思いつつ、岐阜を訪れました。 ところが・・・ 予想を裏切る乳幼児の回復力! 友人が作ってくれたという介護服を見せ、嬉しそうに語っている代表の姿を目にしました。 「この服がかなちゃんの支えになる そして、雄君の快復の記録が、将来きっと誰かの支えになる。 これは形に残していかないと・・・!」 帰宅後、HPとネットショップを作り、 日記代わりに、雄君の記録を残せるよう、ブログなどの環境を整えました。 雄君が脳症になって以来、近所の学習教室で、障がい児教育にたずさわりました。10年ほどになります。イベントがあれば、ひっきりなしに保護者の方が来られ、先生と何十分も立ち話をされていきます。たとえ1年に一度でも「信頼して相談できる場所」があること・・・。障がいをもった子供たちの保護者の方にとって、その場がどれほど大切な情報収集の機会であるかを知りました。 そういう経験を経て、「場」の大切さを実感しています。 ぷるちーのは、介護服を作って売るだけの会社ではありません。 集まった貴重な情報を共有するための場所でもあり、心の支えを見つけてもらう場所でもあります。 ちょっとした「困った」を放置せず、一緒に解決しようとすることで、共感と信頼を生みだしたい。 オーダーメイドの介護服がそのきっかけになればと思います。 |
KANAKO | もう一人のかなちゃん。めぐと共に縫製担当。 コメント comming soon! |
KANAYO | 三人目のかなちゃん。リフォーム担当です。 コメント comming soon! |
ゆうすけ |
息子の「ゆうすけ」です。 2006年の脳症発症で、脳が真っ黒になってしまいました。 しかしながら、乳幼児の奇跡的な回復能力によって、お食事をしたり笑ったり、瞬きで意思表示をしたり。。。 お医者様も信じられないほどの快復ぶりを見せてくれました。 最近は新しいスイッチを使ったシューティングゲームに夢中! 雄君に新しい可能性をもらたしてくれたのは、ぷるちーのの存在があったからこそです。 何も話さないから、動かないから、何もわかっていない? いいえ。そうではないことを息子が証明しています。 「どーせ、できない」を疑ってください。 介護を通じて、微かな微かな反応を読み取ること・・・ 小さなステップでその能力を伸ばしていくこと 丁寧に不自由と向かい合うことで、解決のヒントがみつかります。 介護服作りだけではなく、リハビリの先生、介護用品の開発者の方などは、 数字に表せない反応をキャッチできた瞬間があるのではないでしょうか。 ぷるちーのも、雄君の成長を通じて、その感覚が研ぎ澄まされてきたように思います。 迷った時は、何も話さない「ゆうすけ」に話しかけます。 沈黙の中にサインが返ってきます。そうやって10年間、ぷるちーのをみちびいいてくれました。 「ゆうすけ」と一緒に、介護服作りを通じて、子どもが発している微かなサインを、一緒に見つけるお手伝いをしています。 |